中央公園クリニック 福岡天神
心療内科・精神科


休職と復職について
  具体的な方法・手順

医師の発行した休職診断書を会社に提出して、医師から仕事の継続は難しく、休みが必要であると言われた旨を上司に伝えてください。

会社によっては、「休まれては困る」「もうしばらく仕事を続けて欲しい」などと言われることもあるようですが、医師が診断書で休職を指示していた場合、原則的に会社は速やかに従業員を休ませる義務があります。 ただし、引き継ぎなどでご自身が納得できるようであれば、柔軟に対応されてもいいかもしれません。

カゼなどの短い期間の休みの場合は、有給休暇(有休、年休)を取得するのが一般的です。この場合は、普通に全額お給料がでます。しかし、メンタルな病気では休職期間が数ヶ月単位になるのが一般的で有給休暇では不足します。 有給休暇がなくなってからは、病気休暇(病休)扱いとなり、「傷病手当金」というものに切り替わり、これが経済的支えになります。

このお金は、会社から支給されるのではなく、健康保険組合から支払われます。病休の期間中このお金を支払うのは、会社ではなく健康保険組合です。会社は給与の支払いを停止するので、会社に損失はありません。


有休と病休の取り方
仮に、3ヶ月間位の予定で休職する場合で、有給休暇が20日残っている方の場合、最初の10日位を有給休暇にして、その後は「病休」扱いとして傷病手当金をもらうのがよいと思います。

会社によっては、最初に20日分の有給休暇をすべて使いきってしまい、21日目から「病休」扱いとするところがありますが、有休を全部使ってしまうと、復職後にカゼや何かの急用で会社を休まないといけなくなった時に「欠勤」となってしまうので、有給休暇を多少残しておく方が安心と思います。

福利厚生が充実している会社や公務員は、有休以外にも、特別休暇制度などで給与が全額補填されるケースもあります。詳しくは御自身の会社の総務にお尋ねください。


傷病手当金の金額
正確には、
(休んだ日数-3)日×標準報酬の日額×2/3
となりますが、目安としておおざっぱに言えば、おおよそ月給(交通費込み)の65%位です。なお、これから社会保険料等を別に支払う必要があります。

・土日曜日、祝日、正月休みも日数にカウントされて支給されます。
・標準報酬日額とは、標準報酬月額を30で割った額です。標準報酬月額とは、保険料を算出するために月の給料などの報酬を47等級に区分したものです。通常4月から6月までの給料の平均金額で決定されます。交通費・残業代も含んだ金額です。
・支払われる期間は、最大 1年6ヶ月(18ヶ月)です。

傷病手当金の請求方法
会社の総務担当者から<傷病手当金支給請求書>という用紙を受け取り、病院にご持参ください。
医師が必要事項を記入し、それに御自身で振込口座などを書き加えて、会社に提出します。

会社がその書類を健保組合に提出し、お金が振り込まれます。 支払いはどうしても本来の給料日より2,3ヶ月遅れてしまいます。

傷病手当請求書には、その月に病院を受診した日数を記載する欄があり、これが0日だと(1回も受診していないと)治療のために休職していたとみなされず、 傷病手当金が支払われないことがあるのでご注意ください。

また、病院を初診する前に欠勤している分に関しては傷病手当金の対象とはなりません。


復職の手順
元気になって復職する時には、会社に復職可能である旨の診断書を再度提出します。 (復職の診断書は不要で、口頭で上司に伝えることだけでOKの会社もあります。)
そのうえで、会社の産業医の面接があります。産業医の許可がおりて、はじめて正式復職になります。

産業医の面談では以下の項目が復職の判断基準とされています。
・ 始業終業時間をきちんと守って所定時間勤務できる状態か
・ 独力で安全に通勤できるか
・ 投薬の影響で昼間に眠気がないか
・ 昼夜逆転せず出勤時間にきちんと起床し、生活リズムが確立しているか
・ 他の従業員と協調して仕事ができるか  等です。

ただし、産業医の診察は省略されて、復職しますという上司への自己申告だけで、翌日から普通通りの勤務再開という会社も多いです。

復職前に一日3時間位から勤務をはじめて体を慣らし、1、2週間ごとに少しづつ勤務時間を伸ばして、 1ヶ月くらいかけてフルタイム勤務に戻してゆくシステムを採用している会社もあります。

復職日程が決まったら、御自身で会社の勤務時間に合わせて図書館に出かけるなどをするのがお勧めです。 完全に回復していても久しぶりの勤務というのは疲れやすいものです。正月休み明けなどをイメージしていただけるとわかりやすいと思います。

最近は復職時にはしっかりコンディションを仕上げて、復職後はすぐにフルタイムで定時勤務をしてくださいという会社も増えてきました。

職業復帰支援センター という公的で非常に充実したリワークプログラムもありますが、参加してから終了までに数か月の時間が必要なのがネックです。



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